2026/3/26

【中小企業施策の活用事例 第6弾】人手不足時代に有効な「中小企業省力化投資補助金(一般型)」とは?

人手不足時代に有効な「中小企業省力化投資補助金(一般型)」とは

人手不足を補い、生産性の向上を図るための補助金として、「中小企業省力化投資補助金(一般型)」をご存じでしょうか。

本補助金は、人手不足に悩む中小企業等を支援することを目的に、国が令和6年度から令和8年度までの3年間にわたり実施している注目の制度です。

製品製造やサービス提供の工程において、人手作業の全部または一部を機械化・システム化することで省力化を図る取組に対し、機械装置の購入費やシステム構築費などについて、最大3分の2の補助が受けられます。


第4回採択事例のご紹介

今回は、第4回公募で採択を受けた2社の事例をご紹介いたします。


①インサート成形工程の自動化で生産性向上へ

インサート成形品を大量生産している顧問先企業様では、1製品あたり複数工程を経て製品が完成する製造プロセスを採用されています。しかし、射出成形工程を除く多くの工程が人手作業に依存しており、慢性的な人手不足の中で生産体制の維持が大きな課題となっていました。

特に24時間稼働を前提とする現場では、昼夜を問わず安定的な人材確保が求められます。なかでも夜間・深夜帯の人材確保は非常に難しく、今後の受注拡大に向けたボトルネックとなっていました。

こうした課題に対し、同社では射出成形機と産業用ロボットを連携させた自動化システムを導入。さらに各設備を最適に連動させる制御プログラムを構築することで、これまで人手に依存していた工程の自動化を推進し、省力化と安定稼働の両立を目指されています。

この取り組みにより、作業者の負担軽減だけでなく、人に依存しない生産体制の構築が期待されています。また、工程の標準化が進むことで品質の安定化や生産効率の向上も見込まれており、単なる省人化にとどまらない大きな効果が期待される事例です。

今後は、省力化によって創出された人的リソースを新規製品や増産対応に振り向けることで、生産キャパシティの拡大と競争力強化を図っていく方針です。

【導入機械】
・射出成形機とロボット連携システム

【投資額および補助額】
・経費:15,000,000円
・補助額:10,000,000円

射出成型とロボット連携システム(画像はイメージです)

※画像はイメージです。


②ユニットワーカー導入で加工効率を大幅改善へ

空調ダクトの加工・施工を手がける支援先企業様では、建設需要の拡大や非常用発電機向けダクトの需要増加を背景に、受注が堅調に推移していました。一方で、慢性的な人手不足により加工キャパシティが不足し、外注依存が高まることが課題となっていました。

特にボトルネックとなっていたのが、ダクト補強金具の加工工程です。アングル材の切断や孔あけは、測定・罫書き・加工といった一連の作業をすべて手作業で行っており、作業効率が低く、生産性向上が急務となっていました。

この課題に対し、同社ではユニットワーカーを導入し、加工工程の自動化・省力化を推進。さらに、オプション金型や特注金型を組み合わせることで、孔あけ作業の効率化を図り、工程全体の生産性向上を実現しようとしています。

これにより、加工時間の大幅な短縮が見込まれ、現場作業者の負担軽減と安定した生産体制の構築が期待されています。また、省力化によって創出された余力を活用し、外注していた加工の内製化を進めることで、利益率の改善にもつなげていく計画です。

さらに、今後需要拡大が見込まれる非常用発電機向けダクト加工を成長分野と位置付け、本投資で得られた経営資源を新たな受注対応へ振り向けることで、事業全体の競争力強化を図っていく方針です。

【導入機械】
・ユニットワーカーおよび周辺機材

【投資額および補助額】
・経費:11,530,000円
・補助額:7,680,000円

ユニットワーカーおよび周辺機器

※画像はイメージです。


最後に

中小企業施策は毎年多くの予算が組まれていますが、その内容は多岐にわたり、実際に活用するためには多くのハードルがあります。

弊社では、中小企業診断士事務所としての専門知識とこれまでの実績・経験をもとに、数ある施策の中から事業者様に最適な制度を選定し、タイムリーかつ戦略的な活用をご支援しております。

補助金の活用をご検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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