2024/11/11
令和6年11月8金曜日、「事業再構築補助金」の公式サイトにて、第12回事業再構築補助金公募の採択結果が公開されました。
事業再構築補助金について、申請受付締切りである令和6年7月26日までに7,664者の応募がありました。
厳正な審査を行った結果、2,031者を補助金交付候補者として採択いたしましたのでお知らせします。※上記者数につきまして、複数の事業者で連携している申請を構成員数に関わらず1者としてカウントしています。
(※上記応募者数につきまして、公募締切後に取り下げられた申請を合計に含めてカウントしています。)引用元:事業再構築補助金公式サイト
第12回の応募件数は7,664件、採択件数は2,031件で採択率は26.50%という結果が発表されました。前回の第11回公募に引き続き非常に厳しい審査が行われたことが伺えます。
※第11回公募の採択率は26.47%
この度弊社では2者の事業者様のご支援をさせていただきました。採択率の厳しい結果の中、1者の事業者様が採択され採択率は50%という結果でした。弊社は「事業者様のビジネスと中小企業施策をつなぎ、継続的な成長・発展をご支援する」ことをミッションとし、常に100%の採択率を目指しておりましたが、全者採択とならず悔しい思いをする結果となりました。
※弊社の事業再構築補助金第1回から第12回までの実績は、50件の申請をご支援して45件が採択されました。採択率は90%となります。
今回採択されたクライアント様は、建築用空調ダクトの設計・板金加工を専業としてらっしゃる事業者様で、最新技術の研究と自社で培ったノウハウの相乗効果で高効率な空調システムを提供しています。加えて、生産性向上のために積極的な設備投資と、女性雇用による人手不足への対応にも取り組むなど、企業発展に意欲的な事業者様です。
近年の豪雨災害の頻発などから災害時の非常用発電機のニーズが増加しています。この度の事業再構築は、空調用ダクトの製造ノウハウを生かして、非常用発電機の排気ダクトの分野に進出し、更なる成長・発展に取り組まれます。
クライアント様がこの事業再構築により新たな分野に進出し、長年培った技術力により世の中に貢献できる事業としてご活躍されることを期待しています。
以下、第12回事業再構築補助金の採択結果概要を掲載しております。
第12回の申請では【成長分野進出枠】として、「通常類型」および「GX進出類型」としての応募、【コロナ回復加速化枠】として「通常類型」「最低賃金類型」の応募、そして「サプライチェーン強靭化枠」の応募となります。それぞれの応募件数、採択数については以下の通りです。
応募件数 | 採択数 | 採択率 | |
|---|---|---|---|
第12回 | 7,664件 | 2,031件 | 26.50% |
第11回 | 9,207件 | 2,437件 | 26.47% |
第10回 | 10,821件 | 5,205件 | 48.10% |
第9回 | 9,369件 | 4,259件 | 45.46% |
第8回 | 12.591件 | 6,456件 | 51.27% |
第7回 | 15,132件 | 7,745件 | 51.18% |
第6回 | 15,340件 | 7,669件 | 49.99% |
第5回 | 21,035件 | 9,707件 | 46.15% |
第4回 | 19,673件 | 8,810件 | 44.78% |
第3回 | 20,307件 | 9,021件 | 44.42% |
第2回 | 20,800件 | 9,336件 | 44.88% |
第1回 | 22,231件 | 8,016件 | 36.06% |
第12回の応募件数は7,664件、採択件数は2,031件です。採択率は26.50%となります。応募類型と共に申請を行う上乗せ支援については、採択件数7,664件のうち卒業促進枠は1件の採択、中長期大規模賃金引上促進枠は214件の採択が発表されています。
全体の動きは、以下の通りとなります。


事業再構築補助金第12回の採択率26.50%の結果です。前回同様大きく落ち込んだままの結果となり、事業計画の実効性や革新性について審査が厳しいものになっていることが伺えます。
また、一般的に補助金の最終公募は応募件数の殺到しやすい公募ではあるのですが、ここでさらに減少する形となりました。前回の採択率や業種別採択割合から申請への意欲が削がれ、第12回への申請を控える事業者が現れた可能性も考えられます。
各申請枠の類型については、以下の通りとなります。これまでの公募から整理および簡略化されたこともあり、大きく枠が変更されています
※過去同様の類型があるものについてはグラフによる推移を作製しております。
第12回での申請枠となります。
【成長分野進出枠】「通常類型」では、成長分野に向けた大胆な事業再構築にこれから取り組む事業者や、国内市市場の縮小などの産業構造の変化などにより、事業再構築が強く求められる業種・業態に対して支援を行う枠です。第10回と第11回の成長枠と産業構造転換枠を統合し整理した枠となり、それにより応募件数が集中する第12回において主軸となる申請枠でした。
採択率は22.16%と、全類型のなかで最低値となり厳しい結果です。
類型名 | 応募件数 | 採択数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
【成長分野進出枠】通常類型 | 4,684件 | 1,038件 | 22.16% |
【成長分野進出枠】「GX進出類型」は、ポストコロナに対応したグリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に資する取組をこれから行う事業者の事業再構築を支援する類型です。過去回のグリーン成長枠に相当する枠で、過去の枠に比べ要件の整理や見直しが行われ申請が行いやすい類型になりました。
採択率は39.17%の結果です。
類型名 | 応募件数 | 採択数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
成長分野進出枠】GX進出類型 | 891件 | 349件 | 39.17% |
【コロナ回復加速化枠】「通常類型」は、今なおコロナの影響を受ける事業者を支援します。具体的には、コロナで抱えた債務の借り換えを行っている事業者や事業再生に取り組む事業者を支援する類型です。これまであったコロナ禍の影響から脱却するため採択優遇が行われる回復枠に相当する枠になりますが、こちらに関しては売上減少要件ではなく「コロナ借換保証などで既往債務を借り換えていること」へと変わり、要件が異なる類型へとなりました。こちらの「通常類型」では採択率は26.83%となり、【成長分野進出枠】の「通常類型」と同じく厳しい数値です。
類型名 | 応募件数 | 採択数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
【コロナ回復加速化枠】「通常類型」 | 1,189件 | 319件 | 26.83% |
【コロナ回復加速化枠】「最低賃金類型」は「通常型」と同じく、今なおコロナの影響を受ける事業者への支援となりますが、賃上げ要件が加わり最低賃金引上げの影響を大きく受ける事業者を支援します。こちらの採択率は34.11%となりました。
類型名 | 応募件数 | 採択数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
【コロナ回復加速化枠】「最低賃金類型」 | 604件 | 206件 | 34.11% |
国内のサプライチェーンの強靭化の観点から、ポストコロナに対応した事業再構築をこれから行う事業者を支援します。
第11回では応募対象外でしたが、第12回では再び応募の対象となりました。最大5億円の補助金申請が可能であることから要件のハードルの高さと厳しい審査のある類型ですが、採択率は40.88%と本公募回においては最も高い数値となりました。
類型名 | 応募件数 | 採択数 | 採択率 |
|---|---|---|---|
サプライチェーン強靭化枠 | 296件 | 121件 | 40.88% |
公式サイトの採択結果より第12回の概要から、業種別では以下の通りの発表です。
応募割合においては「製造業」「卸売業・小売業」「建設業」による応募が高くなりました。これまでは「宿泊業・飲食サービス業」も10%を超える割合を占めていましたが、第12回では大きく減少となりました。
採択割合では、製造業は採択割合が43.6%と非常に大きな割合を占めることになりました。第11回から製造業の採択割合が30%を超えていることから更なる増加が予測されていましたが、実際の結果でも大きな割合を占め製造業の採択が目立つ結果となりました。


応募では、以下の通りとなります。
第12回では、応募者における申請額の分布が記されています。応募では全体の7割が3,000万円(黄色枠)までの申請額で申請が行われています。特に1,500万円~3,000万円での申請が集中する形となりました。
採択における分布においても、3000万円までの申請が7割を占める割合となりました。



(注1 :連携体で認定支援機関要件免除事業者を除いています)
(注2 :本資料では複数の企業で連携している申請を構成員数に関わらず1件としてカウントしています)
認定経営革新支援機関別での応募状況についてはこちらになります。
7,664件中、認定経営革新支援機関からの事業計画書の策定支援を受けたのは3,652件と全体の5割程度であり、そのうち、どの機関に支援を受けたのかが掲載されました。
採択率は地銀が34.2%と高く、続いて各種法人、中小企業診断士や民間コンサルタント会社が続きます。
これら詳細な概要は、公式サイトの採択結果にて公開しております。
第12回の採択を受けた方にむけたオンライン説明会が実施されます。交付申請にはオンライン説明会への参加が必須となっているため、採択され交付候補者となられた事業者は必ず受けていただく必要があります。
また、説明会では試問が行われます。こちらにお答えいただき承認を受け、事業者登録フォームへの登録を行わないと補助金の交付申請が行えません。回答に不備がある場合などについては再度の説明会参加が必要となります。ご注意ください。
オンライン説明会に参加を行わない場合、採択が無効となり補助金の活用ができなくなります。必ず参加してください。
第12回採択者に向けたオンライン説明会は、2024年11月12日(火)10時から第1回をスタートし、複数回スケジュールが組まれています。最終日は2025年1月29日(水)10時からの第20回となります。早期に交付決定や事業計画の着手を行うため、また実施終了間際となるとアクセスが集中することからも、余裕を持った日程での参加を心がけてください。
スケジュールの詳細は、事業再構築補助金の公式サイトをご確認ください。